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活動報告2021年3月24日 16:15
”ともに復興へ”永国寺 紫安住職の声
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この度は当ページをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は人吉でのボランティアの活動拠点とさせていただいております、
永国寺(※1)の紫安 敬道(むらやす たかみち)住職にお話しをうかがいました。
子どもたちに日常を取り戻したい
ー学生ボランティアの活動拠点となった経緯を教えてください。
「先般の豪雨災害により多くの方が大切な方を亡くしたり、
住む場所を失ったりと大きな被害を受けました。
いつもであれば公園は子どもたちが駆け回り
にぎやかな声が聞こえてくるのですが、
今は公園も豪雨災害の影響で使えなかったり、
使える公園も仮設住宅となっていたりで
子どもたちが遊ぶ場があまりないような状況なんです。
そんな中、仙波先生より学習・食育支援や遊び場の提供で
お寺を使わせてもらえないかと話をいただいたんです。
幸い私どもの寺は大きな被害もありませんでしたので、
今回の話をお受けすることとなりました。」
心を支える”情緒支援”
ー実際にボランティア活動の様子を見て、いかがでしたか?
「子どもたちの勉強を教えてくれる学習支援ももちろんなのですが、
この活動というのは”情緒支援”につながっていると感じています。
これまでの日常とは違う日々の中で
校区の垣根を越えて遊ぶことが出来る、
一緒に勉強して、ごはんを食べて、思いっきり遊ぶ、
そういった場所があるというだけで
子どもたちの喜びに繋がっていると思います。
災害から約9か月たちますが、
今後も継続して支援を続けていただきたいと思っています。」
いつも優しい笑顔で迎えてくださる、曹洞宗蓬莱山永国寺 紫安 敬道 住職
ともに復興へ
ー今、人吉に必要なことを教えてください。
「ご支援いただいている皆様に改めて感謝申し上げます。
人吉のまちも少しずつ復興に向け動き出しています。
1月にはコンテナマルシェ(※2)が、
2月にはモゾカタウン(※3)もオープンしました。
コロナの影響もあり、気軽な往来は難しいかもしれませんが、
人吉の特産品を味わい、文化を楽しんでいただくことが
何より復興につながります。
人吉の美味しい食材が盛りだくさんのテイクアウトも
マルシェ等でご用意しておりますので
人吉にお越しいただき
見ごろを迎えた桜を楽しんでいただければ幸いです✿
現地でも感染防止対策を万全に実施し、
皆様のお越しをお待ちしております。」
紫安住職、ありがとうございました。
ボランティア活動では奥様と一緒に優しく私たちを迎えてくださいます。
永国寺は幽霊寺で有名なお寺です。
境内には大きな桜の木があり、お参りの際にはぜひご覧ください。
クラウドファンディングも残り1週間となりました。
皆様のご支援、よろしくお願いいたします。
※1 永国寺について
曹洞宗蓬莱山永国寺は今から約600年前に創建。現在の住職で41代。
西南の役(明治10年)で西郷隆盛が本陣として使用。
その際に寺の建物などが焼失したため、明治21年に再建された。
寺と創建した実底和尚が描いたといわれる
幽霊の掛け軸が残されており、別名「幽霊寺」とも言われる。
アクセス等の詳細はこちらをご覧ください。
※2 コンテナマルシェ
被災した飲食店が再起の出発点にする為
集まった人吉の新たな名所。
店舗一覧や営業時間、アクセス等、詳細はこちらをご覧ください。
※3 モゾカタウン
被災した26事業所が集まる小さなまちのような商店街。
人吉駅から、ひとよし駅前の仮設商店街、
MOZOCAステーション、まちなかを通って
球磨川沿いのくまりばの仮設商店街へとつながります。
店舗一覧や営業時間、アクセス等、詳細はこちらをご覧ください。
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